2025/10/26(日)令和7年、魚吹八幡秋季例祭の噺(一日目)

毎年秋にサンテレビで放映される「播州の秋祭りシリーズ」より。
青竹の先に付いた提灯をぶつけ合い、粉砕する面白いお祭り。
今年は機会を貰えたので、その様子を実際に見に行くことにした。

山陽網干駅から始まる祭りの話

着いたのは13時前の事。
ちょうど、一町の壇尻が休憩している所でしたので、
宛櫛も長距離移動の休憩をとりつつ見物。
そして暫くすると浜唄と呼ばれる独特の唄が始まり、
それが終わると御旅所へとある程度歩き、
氏子の家前に近づくとまた最初から浜唄を歌うの繰り返し。
そして御旅所に着いたら何度かの浜唄を歌いその町の昼の神事はおしまい。
それが三町分繰り返されます。
...ちなみに魚吹八幡近くの御旅所の近くにはローソンがあるので、
FreeWiFiが使えますし、Pontaクーポンも使える。知っておくと超便利。
それと思いのほか屋台のたい焼きが安い(200円)。
これは物価高とか諸々の影響のせい。わらい。

ちなみに屋台が練り合わせるJR網干駅は結構遠かったので行けず。
まあ放映されたものを見よう

夜、提灯練りと神社と地元の人々と

事前に行きたいと思ってた所がどこもかしこも休日でしたので、
急遽デリバリーピザを店まで取りに行く事になったのはさておいて。

日が沈むと灯りを燈した屋台が練り歩く、提灯練り...
ん、思ってたのと違うぞ?と悩むこと数分後、
神社近くにある鳥居の処から提灯を持った青年団達が。
更に数分経つと、神社前の門に青年団達が集合し、
浜唄と掛け声の幾つかの応酬の後、竹竿に刺さった提灯をぶつけ合う。

...と言うのが、いつもサンテレビで見る光景。
実際は一度のぶつかりで全部が壊れることはないので、
同じ面子で更にぶつけ合う、それでも残る事があるのでさらにぶつけ合う。
更に全てが粉砕されて、青竹になっても場を温めるために更にぶつけ合う。
そして十分ぶつけ合ったら、神社へと入る。
その後、各町の特徴的な提灯を一度終結させた後、解散し、
次の町も先述と同じやり方で提灯を粉砕していく。

テレビで放映される分にはあまり気にならなかったのですが、
実際現場にいると、除夜の鐘の音が結構します。
まるでなんらかの機械を使って除夜の鐘を鳴らしているかのように。
...なんて事はなく、当日は鐘撞堂が解放されており、
誰でも突けるので、どんどん人が鳴らしてたと言う真相。
それでも蘇る人々の煩悩?

そしてふと「提灯粉砕はテレビで見るから後でもいいや」と思い、
神社を散策する事に。
結構な種類の出店が出ていたのは勿論の事。
社内で神楽を奉納する宮司さんや、それを見守る長老方。
その傍の古神札収納所近辺の広間でだべりながら同窓会をする地元の人、
先ほど青竹になるまで粉砕しても飽き足らず、
青竹なってもまだまだぶつけ合い、更には胴上げする青年団達。
やる事に満足し次の準備にとりかかる氏子集。

そんな光景をいつまでも見たいと思いつつも、
夜が深まるにつれ更に冷えてきたのと、
最後まで見ると今日の宿の大浴場がしまり、
少々困った事になるので宿へと帰還。

そう、今年は急に寒くなってきました。
昼の御旅所で一通りの役目を終えた青年団も
六尺だけだと寒いので、タイツが配られてましたし、
宛櫛も明日着る予定だった服を下に着て、二枚重ねに。
そして、この原稿は宿の暖房を点けながら書いています。
それほど寒い。

(もう少し続く)

提灯練りに使う青竹